「◯◯、教えてくださいよ」における質問の粒度について

最近、人工知能がブームです。

いいことだと思います。私、人工知能学会理事ですし、一応。

で、よくある困ったこと。それは「人工知能、教えてくださいよ」というお願い。

人工知能に限らず、「〜を教えてください」と言われるもので困るものってよくあります。

 

今日も、「機械学習教えてください」って言われて、うう?と唸ってしまったのです。質問してきたのは、技術者としてすごい方です。ただ、昨今の人工知能機械学習はあまりご存知ないらしく、上記の発言に至ったと思われます。

 

でもね、機械学習っていろんな側面があるのです。そもそも機械学習ってね、教師ありと教師付きがあって・・・という一般的な話を知りたいのかしら。でもそのくらいはご存知そう。それにそんなのは「機械学習」でググればささっと出てくる。じゃあ中身をどうやっているか知りたい?いやいや、一口に機械学習って言ってもいろんなものがありまして・・・理論を全部知りたいですか?それともなにかツールを使えるようになりたい?実際のモデルの作成や計算はいいけど、こういうデータには機械学習が使えるよってことを言えるようになりたい?

 

というように、聞かれた方が何を教えていいのかわからず、うううーん、と唸ってしまうわけです。実はこの方には正直に上記の質問を投げ返したところ「出直します」と言われてしまいました。申し訳ない。かたじけない。教えたくないわけじゃないのです。すみません。

 

逆に、自分が誰かに教えを請う時も、ちゃんと相手が答えられる粒度にまで持って行こうと思ったのでした。だって私も、「ウェブ技術について教えてください」とかうっかり言っちゃいそうですからね。