減災ソフトウェア開発に関する1日会議

先週の土曜日のことですが、減災ソフトウェアに関わる1日会議2015に参加してきました。このイベントは今年で3年目、私は昨年に引き続き2回目の参加です。

 

今年のテーマは「パターンランゲージ」を利用したITに関する減災につながる行動や仕組みの「パターン」を探るというもの。

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パターンランゲージとはなんとなく知ってはいたものの、詳しく話を伺うのは初めて。SFCの伊庭先生による資料はこちら。
 
災害に関する「パターンカード」がちょうどこの日にAmazonに載ったとのこと。というわけで、それのリンクもご紹介。

サバイバル・ランゲージ・カード(大地震を生き抜くための知恵)

 
パターンを考えるテーマの一つとして、午前は幾つかの話がありました。そのうちの一つとして、私も参加している情報支援レスキュー隊(IT DART)もお時間を頂いて説明しました。
 
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後半、9月の北関東・東北豪雨被害での常総市での活動報告を私からさせていただきました。IT DARTの資料はこちら。
 
午後はいきなりパターンを作成するのではなく、まずは参加者の経験をもとにテーマごとに話し合い。私は「情報」をテーマとしたチームへ参加しました。
 
災害の「事前」「時中(発災)」「事後」にわけ、どのような情報があるか、情報にまつわる問題があるのかを洗い出しました。この中では災害の経験をいかに情報として残し、今後の情報に関する基準(どこまで公開するか等)を決めるのかといった話で盛り上がりました。
 
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その後、パターンランゲージを用いて「経験を言語化する」という作業を行いました。これが難しい。パターンランゲージ
 
  1. (シンプルな)名前
  2. 背景
  3. 問題
  4. 解決法
を作成するものなのですが、通常、4から作り、3、2、1と作成するそうなのです。なぜかというと、もし問題から作ると、問題の羅列になってしまうから。個別の成功体験をパターンという形で汎化するためには、自分の成功したことのTipsからスタートするのが良いのだそうです。

私は「なにか新しいアイデアを生み出そう」というメンタリティからなかなか抜け出せず、かなり生みの苦しみを味わいました。最後に、出来上がったパターンの発表もしたのですが、かなりブラックなものや解決していないものも多いので、ここでは発表せずにおきます・・・(笑)
 
リスク対策.comさんの記事はこちらです。ちゃんとIT DARTも紹介されています!
 
あっという間の1日でしたが、実は前日に発熱して体調が万全ではない状況で頑張りすぎたらしく、日曜はふせっておりました。風邪も流行っているようなので皆さんもお気をつけて。