SNSを利用継続のモチベーションの観点から考える

Watson開発に移ってあまりの忙しさにブログを書いていませんでした・・・

自分の今の仕事は自然言語処理の中でもコアのものなのであまり最近はソーシャルとか分析することを考えていなかったのですが、昨日友人とmixiについて考えることがありまして、ブログを書いております。

 

私が開発で担当している製品は、Watsonに分野ごとの知識を学ばせるというもの。有り体に言えば複数の分野に精通している人が寄ってたかってWatsonにこれがこういう意味で…と教えるツールなのです。

www.ibm.com

私が今までやっていたソーシャルとは全く関係がないものなのですが、実はUXの観点からは少し関係があるかなと思い始めました。というのも、このツールはひとりでもくもくもくと作業をしつつも、その結果を視覚的に見たり、他の人の結果と比較したりできるんですね。どのくらい他の人と一致してるかなんてのも見られます。

 

まあWatsonにものを教えるなんて遊びではなくて仕事でやるのでしょうが、ここでもツールを使い続けるmorale(やる気、って訳されますがなんだか違う)を持ち続けてもらうのって大変なわけです。

昨日友人とmixiの話をしていて、mixiは今のFacebookTwitterとは明らかに利用のmoraleの維持の仕方が違ったということに気がついたのです。現在のSNSは承認欲求を満たすためと言っても過言ではないのですが、mxiは純粋に友人と「つながる」状態が楽しかったのではないかなと思っています。なので、ゲーム(先日サンシャイン牧場の閉鎖が発表されましたね)などはそのつながりを確認するもので、毎日オブジェクトの変化ごときに一喜一憂して騒いでいたわけです。そのため、友人がその場からいなくなったらみんなで一斉にいなくなってしまった。一方でFacebookTwitterはどんどんと新しい利用頻度の高い友人が参加し、お互いに存在を認め、利用を継続しているように見えます(そして特に承認欲求が強い人が残る傾向があるような)。

 

ツールというものはゲーム要素や、人とのつながり、承認欲求など色々な原因が相まって利用継続のモチベーションが作られるのだなあと考えると、私がやっているような超玄人むけマニアック製品でもそういうユーザビリティを考えることは無駄ではないような気がしたのでした。